相続についてのワンストップサービスのメリット
1 相続に関わる専門家
相続に関しては、弁護士、税理士、司法書士、行政書士といった複数の専門家が関わります。
例えば、相続人や相続財産の調査、遺産分割、遺産分割協議書の作成に関しては弁護士が行い、相続財産に不動産があれば司法書士が登記をし、一定額以上の財産があれば税理士が相続税の申告をすることになります。
1つの相続に関して、複数の専門家に別々に相談するのは大変であるだけでなく、不適切な対応をされてしまうリスクもありますので注意が必要です。
2 複数の専門家に別々に相談することの問題点
ここでは、遺産分割について、弁護士に依頼する場合について考えてみましょう。
弁護士は法律のプロですので、遺産分割を「法律的には」きちんと行ってくれるでしょう(実際には、弁護士の中でも得意分野は様々ですので、差が出ることが少なくないと思われますが、ここではその問題は置いておきます。)。
しかし、「法律的に」正しいからといって、税金の観点からみて適切である、つまり納税者にとって有利であるとは限りません。
例えば、相続税には、小規模宅地等の特例というものがあります。
参考リンク:国税庁・相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)
この特例を利用すれば、土地の評価額が最大80%減額されるため、その分相続税も少なくすることができます。
しかし、この特例には対象者などに条件があるため、これを考慮せずに遺産を分割してしまうと、せっかく条件に合っていた人が居たのに特例が使えなかったということになりかねません。
このように、税法上の特例をうまく使えない形で遺産分割をしてしまったために、本来もっと少なくてすむはずだった相続税を余分に支払うはめになることもあり得るのです。
このような場合、遺産分割が終わった後に税理士に相談にいっても、手遅れとなってしまいかねません。
3 ワンストップサービスのメリット
相続に関してワンストップで依頼できると、1つの相続について、法律、税金、登記といった事項ごとに専門家を探して相談にいく必要がないため、負担が少なくて済みます。
さらに、上記のような「法律的には間違ってはいないけれども、税金の観点からは損をしてしまう」といったリスクを避けられることもメリットだといえます。
私たちは、各専門家が必要に応じて連携できる体制を整え、相続問題に対応しています。
相続の問題でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。
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